その詳細についてご存じでない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、意外と知らない礼金の歴史をご紹介します。
■礼金の歴史とは
礼金の歴史は比較的浅く、大正時代の関東大震災が始まりだと言われています。
震災の被害により、住むところがない人が、家を貸してくれたお礼として家主に渡したお金が礼金の始まりになります。
また、高度経済成長期の時代に、地方から就職のために単身で上京する際に、田舎の両親が大家に挨拶の気持ちを込めて渡したという説もあります。
したがって、関西では礼金という制度が関東ほど根付いておらず、礼金無しの物件の比率が高いようです。
■礼金には法的拘束力がない
ですが、現在ではそういった意味合いは薄れ、単なる制度と化しており、その使い道が不透明なこともあります。
また、敷金礼金ゼロの物件でも、他の名目でそれ相応の費用がかかっていることもあります。
前述したような歴史ゆえ、礼金というお金の使われ方には注意が必要です。
一方で礼金は、儀礼的な費用という面もあるため、減額交渉がしやすい場合もあるようです。
歴史・制度を知ってより賢く物件選びをしてくださいね。